セレンディピティ ~ふとした偶然から幸運をつかみ取る能力~

このふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取る能力を

「セレンディピティ」といいます。

想像もしていなかった偶然から人生が好転したり、

本来探していたものとは別の素晴らしい価値があるものを見つけたりする能力のことです。

「セレンディップの三人の王子」という童話が語源になっています。

 

例えば、ポストイット

強力な接着剤を作ろうとしたところ、

すぐにはがれて、何度でも使える接着剤ができてしまい、

それを製品化したら大ヒット

 

例えば、X線

レントゲン博士は陰極線(電子線)の実験をしていて、

放電管から遠く離れたスクリーンが光っていることを見て発見しました。

 

ノーベル賞を受賞した田中耕一さんの

高分子質量分析法の発見も偶然からの発見だそうです。

 

 

私にもあります。

高校3年生の時、友人たちと大学合同説明会なるものに行きました。

私は全く考えていなかった 駒沢短期大学

友人たちが英文科と国文科の説明を聞きたいというので、私はそれを待つことに。

ふと見ると、放射線科と書かれた紙が貼られた机の後ろに、暇そうな男性が一人。

英文科と国文科は長い列ができているのに、放射線科には誰もいません。

時間もあるし、ちょっと興味もあったので、話を聞くことにしました。

合格したら、またその友人たちとも一緒に通えると受験。

友人たちは合格できませんでしたが、私だけが合格。

そのおかげで放射線技師になり、今の私があるのです。

これってすごい偶然からの出来事だと思いませんか?

 

このセレンディピティは能力ですから、

意識して鍛えれば高くすることができます。

セレンディピティの高い人は、

ひらめき や インスピレーション といった、直観力 や 見抜く力 が高いです。

簡単にいうと気づく力です。

そして、それを実行する力、行動力があります。

 

「たなぼた-棚からぼたもち」という言葉がありますが、

棚の上にぼたもちがあると見抜いて、

棚の下に移動しなければ、

落ちてきたぼたもちを手にすることはできないのです。

 

また、自然科学の分野では、

「構えのある心」 すなわち 準備 

それが、セレンディピティの大切なポイントだといわれています。

 

これらは広い視野によって、

気づき、準備し、行動すること

が可能となります。

 

広い視野、バードビューとか俯瞰とかいいますよね。

高い視点から広くを見渡す、それには心の余裕が必要です。

せかせかしていたり、ギューギューだったりの心では、

広い視野は難しいですよね。

 

まとめると、

気づく力 (直観力や見抜く力)

行動力 (実現する力)

備える力 (準備する力)

そして、

広い視野

そのための

ココロの余裕

そしてもうひとつ大切なもの 

感謝の心

 

 

呼吸法、マインドマップ、アサーティブネスは、

この「セレンディピティ」を高めるのに、有効なスキルです。

セレンディピティを上げて、ますます幸運をつかんでいきましょう。


(「セレンディップの三人の王子」に出てくるのは、ロバですが・・・)

五月風

応援家/放射線技師の薫がお届けする五月風 ココロとカラダの健康を応援します。

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